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業務用エアコン室外機の設置場所と種類|効率と安全を考えた最適な選び方

業務用エアコン室外機の設置場所と種類|効率と安全を考えた最適な選び方のアイキャッチ

業務用エアコンの室外機を設置する際、こんなお悩みはありませんか?

  • 設置場所が狭く、どのタイプを選べばよいか分からない
  • 海沿いや積雪地域など、環境による故障リスクが心配
  • 長期運用を考えたコストやメンテナンス性に不安がある

この記事では、都市部・海沿い・寒冷地・大規模施設など環境別に最適な室外機の種類と設置方法を整理し、さらに費用の目安やメンテナンス性を考慮した選び方まで解説します。

環境に合った設置を行うことで、効率的な運転と故障リスクの低減、そして長期的なコスト削減につながります

業務用エアコンの導入を検討されている方へ

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業務用エアコン室外機の役割と家庭用との違い

業務用エアコン室外機の役割と家庭用との違い

まず理解しておきたいのは、室外機の役割です。業務用エアコンの室外機は、室内機と連動して「熱交換」を行い、室内の熱を外に放出する仕組みを担っています。特に業務用は以下の点で家庭用と大きく異なります。

  • 大馬力に対応:2馬力で20〜30㎡、10馬力で100㎡以上を冷暖房でき、広い空間に対応。

  • 三相200V電源:業務用は三相200Vを利用することが多く、大容量でも効率よく運転できる。

  • 長配管・高低差に強い:家庭用より配管距離や高低差に柔軟に対応可能。

つまり室外機の設置環境や種類が適切でないと、空調効率や電気代に直接影響するだけでなく、頻繁なトラブルや寿命の短縮にもつながるのです。

業務用エアコン室外機の設置場所を選ぶ際の基本条件

風通しと通気スペースの確保

室外機は熱を外気に放出するため、風通しの良い場所に設置することが絶対条件です。

  • 壁際に密着させる

  • 吸排気口を塞ぐ

といった設置は「ショートサイクル(熱交換が不十分で効率低下する現象)」を引き起こします。

通気スペースの目安

  • 背面:30cm以上

  • 前面:1m以上

  • 側面:20cm以上

を確保することが推奨されます。

直射日光・雨・雪・塩害への対策

屋外に設置する以上、自然環境の影響を強く受けます。

  • 直射日光:夏場の冷房効率を低下させる → 日よけ・ルーバー設置が有効

  • 雨・雪:基礎や架台を用いて浸水・積雪を防止

  • 塩害:海沿いでは金属部分が腐食しやすい → 耐塩害仕様が必須

振動・騒音対策

業務用室外機は家庭用より大きく、運転時の振動・騒音も発生します。

  • ゴムマットや防振架台で振動を低減

  • 近隣住宅やオフィスに面する場合は、防音パネルや遮音壁を設置

騒音トラブルは設置後に発生しやすい問題なので、事前に確認が必要です。

安全性と転倒防止

特に地上設置では、地震や強風による転倒リスクを防ぐため、アンカーボルトでの固定やコンクリート基礎の設置が重要です。

重量のある室外機は、万一の転倒で大きな事故につながるため、安全対策は必須です。

室外機の設置場所の具体的な選択肢・特徴

屋上設置

  • メリット
     ・広いスペースを確保しやすい
     ・配管ルートを自由に設計できる
  • デメリット
     ・直射日光や強風の影響を受けやすい
     ・高所作業となり工事費用が高額になりがち

地上設置(屋外スペース・地面)

  • メリット
     ・メンテナンスしやすく、作業性が高い
     ・重量を安定して支えられる
  • デメリット
     ・通行人や車両の動線を妨げる場合がある
     ・落下物・浸水対策が必要

壁面設置(壁掛け・架台使用)

  • メリット
     ・地上スペースを節約できる
     ・狭小地や商店街などでも設置可能
  • デメリット
     ・振動・騒音が壁を伝わりやすい
     ・壁の強度不足では設置不可能

ベランダ・建物脇など特殊環境

  • メリット
     ・設置工事が比較的容易
     ・配管ルートが短くできるケースが多い
  • デメリット
     ・通風障害が起きやすい
     ・近隣住戸への騒音リスク

業務用エアコン室外機の種類と特徴

シングルタイプ(個別空調)

1台の室外機に1台の室内機を接続するタイプ。

  • メリット
     ・シンプル構造で導入コストが比較的安い
     ・小規模店舗や事務所に適している
  • デメリット
     ・室内機を増やすと室外機も複数必要になり、省スペース性に欠ける

マルチタイプ(ビルマルチ/パッケージマルチ)

1台の室外機に複数台の室内機を接続可能。大規模オフィスや商業施設で採用される。

  • メリット
     ・室外機の設置台数を減らせる
     ・フロアごとに空調ゾーニングが可能
     ・配管距離や高低差に強い設計
  • デメリット
     ・初期導入費用が高額
     ・故障時の影響範囲が広い

床置形・壁掛形・天吊り形の違い

室外機本体の形状・設置方式にも種類があり、建物環境に合わせて選定します。

  • 床置形:重量のある大型室外機を支えるのに適している
  • 壁掛形:狭い敷地や通行人が多い場所で有効
  • 天吊り形:スペースを効率的に使えるが、施工難度が高い
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環境別に見る業務用エアコン室外機の選び方

環境別|業務用エアコン室外機の最適な選び方

設置環境

推奨される室外機タイプ・仕様

注意点・ポイント

都市部の狭小地

壁掛け設置、コンパクトタイプ、低騒音タイプ

設置スペース確保が難しいため、省スペース設計を重視

海沿い・塩害地域

耐塩害仕様(アルミフィン特殊コーティング・ステンレス外装)

潮風による腐食防止。定期点検・清掃も重要

積雪・寒冷地

寒冷地仕様モデル、防雪フード付き、高所架台設置

積雪や低温での性能低下を防ぎ、冬場の暖房効率を維持

大規模オフィス・商業施設

マルチタイプ(空調ゾーニング対応)、高効率・省エネモデル

長時間運転によるランニングコストを抑えるため、省エネ性能(APF・COP)を確認

一般的な設置環境

標準仕様のシングルタイプ

風通し・日射対策を行うことで電気代を5〜10%削減可能

 

業務用エアコンの室外機は、設置する環境によって最適な仕様やタイプが異なります。都市部・海沿い・寒冷地など、それぞれの立地条件を考慮して選ぶことで、効率的な運転や故障リスクの軽減につながります。ここでは代表的な環境ごとのポイントを解説します。

都市部の狭小地

都市部では、建物が密集しているため室外機の設置スペースが限られるケースが多く見られます。限られた場所でも効率よく設置できる工夫が必要です。

  • 地上や屋上にスペースが確保しにくい場合
     →
    壁掛け設置+コンパクトタイプが有効
  • 騒音規制が厳しい地域
     →低騒音タイプを選定するのがポイント

海沿い・塩害地域

海に近い地域では、潮風による塩害で室外機の金属部分が腐食しやすくなります。

適切な仕様を選ばないと、寿命が短くなるだけでなく、性能低下や故障の原因にもなります。

  • 耐塩害仕様の室外機を選ぶことで腐食を防止

  • アルミフィンに特殊コーティングが施されたタイプや、ステンレス製の外装が推奨される

積雪・寒冷地

積雪や氷点下が続く地域では、室外機の稼働環境が厳しくなり、標準タイプのエアコンでは十分に性能を発揮できないことがあります。

以下のような、地域特性に合った仕様が必要です。

  • 積雪地域では防雪フードや高所架台の設置が必須

  • 低温環境に対応した寒冷地仕様モデルを選ぶと、冬場の暖房効率を維持できる

大規模オフィス・商業施設

フロア面積が広い建物では、複数の空間を効率的に管理できる空調システムが必要です。

利用者数が多く長時間稼働する環境だからこそ、省エネ性や管理性に注目することが重要です。

  • マルチタイプで空調ゾーニングを行い、フロアごとの温度管理を効率化

  • 長時間運転を想定し、省エネ性能(APF値・COP値)に注目する

室外機の設置費用とランニングコストの目安

業務用エアコンの導入では、初期費用だけでなく長期的な運用コストも見逃せません。設置環境や機種選びによって総コストは大きく変わるため、事前に目安を知っておくことが大切です。

  • 設置工事費用
     小規模シングルタイプ:数十万円〜
     大規模マルチタイプ:数百万円規模になることも
  • ランニングコスト
     設置環境に左右されるが、風通し・日射対策を適切に行うだけで電気代を5〜10%削減できるケースがある
  • 補助金や税制優遇
     省エネ型業務用エアコンは補助金制度や税制優遇の対象となることもあるため、導入前に確認するとコスト削減につながる

メンテナンス性を考慮した設置がポイント

メンテナンス性を考慮した設置がポイント

業務用エアコンは長期間使用する設備のため、導入時点からメンテナンスのしやすさを考慮することが重要です。

点検や清掃がしにくい設置方法を選んでしまうと、後々のコストや運用負担が増える恐れがあります。

  • 定期点検や清掃がしやすい位置か
  • フィルターや熱交換フィンに簡単にアクセスできるか
  • 点検口・作業スペースが十分か

特にマルチタイプはトラブル時の対応が大掛かりになりやすいため、施工段階で保守性を考慮することが長期的なコスト削減につながります。

まとめ|環境に合った設置と種類選びが効率と寿命を左右する

業務用エアコンの室外機は、建物の空調性能や安全性を左右する心臓部です。

以下のようなことに注意して設置すると、効率的な運転と長寿命化が実現できます。

  • 設置場所:「風通し・日射・騒音・安全性」を基準に検討
  • 種類:「シングル or マルチ」「設置形状」を用途に合わせて選定

  • 環境条件:都市部・海沿い・積雪地など、環境に適した仕様を導入

初期費用だけでなく、ランニングコストやメンテナンス性も含めて最適な選択をすることが、業務停止リスクを防ぎ、快適で安心できる空調環境につながります。

業務用エアコンの導入を検討されている方へ

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ABOUT ME
椋木 数馬
【監修者】:椋木 数馬 【所属】:株式会社アイドットコム | 営業課長 【経歴】:ビルメンテナンス業に従事したのち、空調コンシェルジュとして活躍 【資格】:空調コンシェルジュ 【プロフィール文】: 長年にわたりテナントビルや商業施設の空調部門に携わり、多くの施設が抱える空調に関する課題を的確に解決。複雑な設備のトラブルシューティングから省エネ対策の提案まで、多岐にわたる実績をもつ。2018年から空調機器販売のアイドットコムに所属し、顧客ごとのニーズに合わせた最適なソリューションを提案する空調コンシェルジュとして活躍中。多くのお客様から高い評価を得ています。 好きな食べ物はアサイーボウル。