業務用エアコンを使用していると、ふとした瞬間に「カビ臭い」と感じた経験はありませんか?
来客の多いオフィスや店舗では、空調の臭いは利用者の印象を大きく左右します。また、臭いの原因となるカビは、健康への悪影響を及ぼす可能性もあるため、放置は禁物です。
本記事では、業務用エアコンからカビ臭が発生する主な原因と、早期にできる対処法、そしてカビ臭の再発を防ぐための定期的なメンテナンスのポイントについて、専門的な視点から解説していきます。

なぜ業務用エアコンからカビ臭がするのか?【3つの主な原因】
エアコン内部でカビが発生すると、その胞子が空気と一緒に室内に広がり、独特のカビ臭を放つようになります。特に業務用エアコンは稼働時間が長く、人の出入りが多い環境で使用されるため、カビの温床になりやすいのです。ここでは、カビ臭の主な原因を3つに分けて紹介します。
フィルターの目詰まりとホコリ・油汚れ
業務用エアコンは、空気中のホコリや油分を大量に吸い込みます。特に飲食店や美容室などでは、空気中に浮遊する微細な油分や粉塵がフィルターに付着しやすく、目詰まりを起こすことで空気の流れが悪化し、カビの繁殖を助長します。
熱交換器やドレンパンにたまる湿気
エアコン内部では空気の温度を調整するために結露が発生します。この水分がドレンパンや熱交換器に残留しやすく、湿った環境を好むカビにとって格好の繁殖場所となってしまいます。
定期清掃不足によるカビの蓄積
フィルターや内部部品の清掃を怠ると、徐々にカビが蓄積し、通常の空気の流れでは除去できなくなります。年に1回以上の定期的なメンテナンスが行われていない施設では、カビの温床となりやすく、臭いの原因となることが多いです。
カビ臭が与える悪影響とは?
業務用エアコンから発生するカビ臭は、単なる不快感にとどまらず、利用者の健康や施設の印象にまで影響を及ぼすことがあります。ここでは、カビ臭がもたらす主な悪影響を見ていきましょう。
来客や顧客へのイメージダウン
オフィスや店舗に入った瞬間にカビ臭がすると、「清掃が行き届いていない」「衛生面に不安がある」といったマイナスの印象を与える恐れがあります。特に飲食店や美容室、医療機関など清潔感が求められる業種では、売上や信頼低下に直結する可能性もあるため注意が必要です。
社員や利用者の健康リスク
カビが発する胞子は、アレルギー性鼻炎・咳・ぜんそくなどの健康被害を引き起こす可能性があります。とくに免疫力が低下している人や高齢者、小さな子どもが出入りする施設では、カビ対策は衛生管理の一環として重要視すべきポイントです。
エアコンの効率低下と電気代の増加
カビがフィルターや熱交換器にこびりつくことで、空気の流れが妨げられ冷暖房効率が悪化します。その結果、設定温度に到達するまで余計なエネルギーを消費するようになり、電気代が高騰する原因にもなります。
自分でできるカビ臭対策と清掃の4つのポイント
業務用エアコンのカビ臭が気になった場合、まずは自社でできる対策を講じることで、被害の拡大を防げることもあります。以下に、日常的に実施できるカビ臭対策のポイントをまとめました。
1. フィルターをこまめに清掃する
カビの温床になりやすいのがフィルターのホコリや油分です。1か月に1回を目安にフィルターを取り外し、中性洗剤で洗浄・乾燥させてから再装着しましょう。飲食店など油分の多い環境では、週1回程度の清掃が理想的です。
2. ドレンパン・ドレンホースのつまり確認
ドレンパンにたまった水は、カビの発生源になりやすいため、水がたまっていたり、水漏れが見られる場合は、ドレンホースに異物が詰まっていないかをチェックしましょう。必要に応じて水を流してつまりを解消することでカビの繁殖を防げます。
3. 定期的な空気の入れ替えを実施する
エアコンを長時間稼働させ続ける環境では、室内の空気が淀みがちになり、湿度が上がりやすくなります。定期的に窓や換気扇を使って空気を入れ替えることで、カビの発生しにくい乾いた環境を作ることができます。
4. 吹き出し口のカビ・汚れを拭き取る
吹き出し口のルーバー部分に黒ずみや斑点がある場合、カビが付着しているサインです。アルコール除菌シートなどで優しく拭き取り、定期的なメンテナンスを心がけましょう。
プロに依頼すべきケースと業者選びのコツ
カビ臭の対策を自社で行っても改善しない場合は、専門業者による分解洗浄や内部点検が必要です。ここでは、業者に依頼すべき具体的な状況と、適切な業者を選ぶためのポイントを解説します。
分解洗浄が必要なケースとは?
以下のような状況に該当する場合、プロによる内部洗浄が必要です
- フィルターや吹き出し口を清掃しても臭いが取れない
- エアコン使用時に黒い粒やカビの胞子のようなものが飛ぶ
- 内部から水漏れが発生している
- 設置から5年以上一度も内部洗浄していない
これらは、エアコン内部の熱交換器やファン、ダクト部分までカビが広がっている可能性を示しています。
専門業者による分解洗浄の内容
プロの清掃業者は、次のような工程で内部の徹底洗浄を行います
- フィルター、ルーバー、カバーなどの取り外し
- 熱交換器や送風ファンの高圧洗浄
- カビの根元からの除去と防カビコーティング
- 排水系統(ドレンパン、ホース)の点検・洗浄
これにより、カビ臭の再発を大幅に抑えることができます。
業者選びのポイント
以下の点をチェックして、信頼できる業者を選びましょう
- 業務用エアコンの分解洗浄実績が豊富
- 見積もりや事前調査が無料
- 作業後の再発保証やアフターフォローがある
- 地域密着で迅速な対応が可能
岡山・広島・香川エリアであれば、スピード対応と豊富な実績をもつ「アイドットコム」がおすすめです。補助金やリース活用によるコスト最小化も提案可能です。
定期メンテナンスの重要性とその効果
業務用エアコンのカビ臭を根本から防ぐには、定期的なメンテナンスが不可欠です。ここでは、定期メンテナンスを実施することによる具体的な効果と、実施頻度の目安を解説します。
定期メンテナンスがもたらす主な効果
- カビの発生予防:内部の湿気・汚れを早期に除去し、カビの温床を作らない
- 異臭や空気環境の改善:臭いの原因物質を取り除き、快適な室内空間を保つ
- 冷暖房効率の向上:汚れを取り除くことで、熱交換効率が改善し、電気代の節約にもつながる
- 故障やトラブルの予防:内部の劣化や詰まりを早期に発見でき、大きな故障を防止
メンテナンス頻度の目安
- フィルター清掃:月1回(飲食店・工場など油や煙の多い環境は週1回)
- 簡易点検・拭き取り清掃:3か月ごと
- プロによる内部洗浄:年1回〜2回(使用環境により調整)
※業務用エアコンは使用頻度が高いため、家庭用よりも短いスパンでの点検が望ましいです。

専門業者との保守契約も選択肢に
自社で管理が難しい場合は、業者との保守契約を結ぶのも一つの方法です。以下のようなサポートが受けられる場合があります
- 年間スケジュールに基づいた定期点検と清掃
- トラブル発生時の迅速対応
- 助成金やリースを活用したコスト管理の提案
特に岡山・広島・香川などの地域では、地域密着型のサポートに強い業者を選ぶことで、安心して空調管理を任せられます。
まとめ|業務用エアコンのカビ臭は早期対策と定期メンテナンスがカギ
業務用エアコンからカビ臭がする場合、その原因は主に内部の湿気や汚れ、ドレンパンのつまり、清掃不足にあります。放置すると空気環境の悪化や健康被害にもつながり、企業の信頼にも影響を与えかねません。
まずはフィルターや吹き出し口のセルフチェックと清掃を行い、改善しない場合は専門業者による内部洗浄を検討しましょう。さらに、カビの再発を防ぐためには年1回以上の定期メンテナンスを習慣づけることが効果的です。
岡山・広島・香川エリアで業務用エアコンのメンテナンスにお悩みの方は、地域密着・即日対応が可能な専門業者のアイドットコムまでぜひご相談ください。
