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業務用エアコンの電源が入らない理由と対処法|現場でできるチェック項目

業務用エアコンの電源が入らない理由と対処法|現場でできるチェック項目のアイキャッチ

業務用エアコンの電源が入らず、「リモコンも反応しない」「ブレーカーが落ちる」「室外機が動かない」などのトラブルでお困りではありませんか?

例えば以下のような状況は要注意です

  • 電源を入れてもランプが点かない
  • ブレーカーが何度も落ちる
  • 室内・室外機がまったく動かない

これらは電源遮断・ヒューズ切れ・基板故障・内部配線トラブルなどが主な原因です。

この記事では、現場でできるチェック項目と復旧手順、業者依頼の目安を解説。正しい確認を行えば、不要な修理費を抑え、業務停止リスクを防ぐことができます

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業務用エアコンの電源が入らないときに起こる代表的な症状

業務用エアコンの電源が入らないときに起こる代表的な症状

業務用エアコンの電源が入らない場合、まず確認すべきは「どの段階で動かないのか」です。室内機・室外機・リモコンなど複数の機器で構成されているため、症状によって原因が異なります。

ここでは、代表的なトラブルのパターンを整理します。

リモコン表示が消えて操作できない

リモコンの画面が消えている場合、最も多いのはリモコンの電池切れか通信ケーブルの接触不良です。壁掛けタイプの有線リモコンの場合、内部基板の故障や通信不良で表示が消えることもあります。

この段階では、エアコン本体に電源が届いていない可能性が高いため、ブレーカーや電源プラグを確認するのが第一歩です

ブレーカーは入っているのに室外機が動かない

電源が入っていても室外機が起動しない場合、制御基板・ヒューズ・リレー回路の異常が考えられます

また、外気温が極端に低いときは、霜取り運転中で一時的に停止していることもありますこの場合は異常ではなく、数分後に自動復旧するケースもあるため、焦らず様子を見ましょう。

室内機・室外機どちらも無反応(全停止)

完全に電源が入らないときは、電源経路そのものが遮断されている可能性が高いです。

具体的には以下の3つが主な要因です。

  • 漏電ブレーカーが作動している
  • 主電源スイッチ(電源盤)がOFFになっている
  • 配線・ヒューズが焼損している

この段階で不用意に触ると感電の危険があるため、電気工事士の資格がない場合は内部を開けないようにしましょう

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電源が入らない主な原因と現場でできるチェック項目

実際に現場で確認できる項目を順に見ていきましょう。多くのトラブルは、ちょっとした電源遮断や接触不良から発生しています。

ブレーカーや電源プラグの遮断・接触不良

まずはブレーカーが落ちていないか確認します特に業務用エアコンでは、漏電ブレーカー・安全ブレーカー・室外機専用ブレーカーの3系統で構成されることが多く、どれか1つが落ちているだけでシステム全体が停止します。

チェック手順

  1. 分電盤を開け、エアコン関連のブレーカーが「OFF」になっていないか確認
  2. 落ちている場合は一度「OFF」にしてから「ON」に戻す
  3. すぐに再度落ちる場合は漏電や短絡の可能性あり(この場合は業者へ連絡)

また、壁面の電源プラグが緩んでいたり、ケーブルが劣化していると通電が不安定になります。湿気が多い現場では、ホコリや水分による接触不良も多発します。

リモコンの電池切れや通信不良

有線リモコンの場合、リモコン基板と室内機の間で通信が途絶えていることがあります。
特に配線が長い天井カセット型では、通信ケーブルの接触不良が原因で操作が効かないケースが多いです。

確認手順

  1. 電池式なら新品の電池に交換
  2. 有線タイプの場合は、通信線コネクタを一度抜き差しして接触確認
  3. 「リセットボタン」や「ブレーカー再投入」で復旧するか確認

リモコンにエラーコードが表示されている場合は、メーカーごとの一覧を確認しましょう。
(例:ダイキン「U4」→リモコン通信エラー)

ヒューズ切れ・電源系統の異常

エアコン本体内部には、電流を保護するガラス管ヒューズや基板内ヒューズが設けられています。これが切れると通電しなくなり、リモコンや室外機が完全に停止します。

ヒューズ交換は簡単そうに見えても、電源系統に高電圧がかかっているため、資格がない場合は交換禁止ですもし焦げ臭い匂いや焼け跡がある場合は、即座に電源を遮断し、専門業者を手配しましょう。

制御基板の故障・内部配線の断線

長年使用している業務用エアコンでは、制御基板(メインボード)の電子部品劣化が原因で電源が入らないことがあります。特に雷や瞬間的な停電後に発生することが多く、内部回路がショートして再起動できなくなるパターンです。

この場合、外見では異常がわかりにくく、電圧測定器や導通テスターを使用して確認する必要があります。専門知識が必要なため、電気工事士資格を持つ業者による診断・交換が必須です。

原因別の確認項目と対応可否(自分でできる/業者依頼)

原因

現場での確認

自分での対応

業者依頼の必要性

ブレーカー遮断

分電盤で確認

△(頻発時は要依頼)

リモコン電池切れ

電池交換・リセット

×

通信不良

コネクタ抜き差し

ヒューズ切れ

外観確認

×

基板故障

電圧測定必要

×

配線断線

外観・導通点検

×

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電源トラブル発生時に自分でできる応急処置と復旧の流れ

電源トラブルが発生した際は、焦らず順序立てて確認することが重要です。無理に内部を触ると感電や故障を悪化させるリスクがあるため、「現場で安全にできる範囲」にとどめましょう。

電源系統のリセット手順(ブレーカー再投入)

エアコンの制御回路が一時的な誤作動を起こしているだけであれば、電源リセットで復旧するケースがあります。

安全に行う手順

  1. エアコンのリモコンを「OFF」にする
  2. ブレーカーを一度「OFF」にして3〜5分待つ
  3. 再度「ON」にして、電源が入るか確認

このとき、すぐにブレーカーが落ちる場合は漏電や短絡のサインです。原因を特定できないまま通電を繰り返すと、基板焼損やヒューズ破損につながるため注意しましょう。

リモコンの再設定とリセット操作

リモコンが反応しないときは、通信の誤作動や設定エラーが影響している可能性があります。

メーカーによって操作方法は異なりますが、一般的な手順は次の通りです。

  1. リモコンの「リセットボタン」を3秒程度押す
  2. 表示が点滅したら「運転」ボタンを押す
  3. 数分後、エアコンが動作するか確認

もしエラーコードが表示される場合は、メーカー公式サイトのエラーコード一覧を参照し、原因を特定してください

ブレーカーが頻繁に落ちる場合の注意点

電源を入れてもすぐブレーカーが落ちる場合、漏電や過電流が発生している恐れがあります。特に雨天時や湿度の高い環境では、屋外の電源ボックスや配線接続部に水分が入り、ショートすることがあります。

この場合は無理に再投入せず、次の2点を確認しましょう。

  • 室外機周辺が濡れていないか、ホコリが溜まっていないか
  • 漏電ブレーカーの「テスト」ボタンを押して動作確認

異常があればすぐに電源を切り、電気工事士の資格を持つ業者に連絡してください

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業者に修理を依頼すべきタイミングと費用相場

業者に修理を依頼すべきタイミングと費用相場

自分で確認しても復旧しない場合は、早めに業者へ依頼しましょう。
放置すると基板やコンプレッサーに負荷がかかり、修理費が倍以上になることもあります。

自分での対応が危険なケース

以下に該当する場合は、必ず専門業者へ修理依頼が必要です。

  • ブレーカー再投入後もすぐ落ちる
  • リモコン・電源ともに無反応
  • 室外機から焦げたにおいや異音がする
  • ヒューズや基板が焦げている

これらは内部配線や制御基板のショートが原因の可能性が高く、素人の開封・修理は感電や火災の危険があります。必ず事前に専門業者へ依頼しましょう

修理・交換にかかる費用の目安

修理内容

費用相場(税抜)

備考

ブレーカー交換

1〜2万円

配電盤内工事含む

ヒューズ交換

5,000〜1万円

基板内部の簡易修理

制御基板交換

5〜10万円

メーカー部品取寄せ

配線修理・導通補修

2〜5万円

部分断線・接触不良修理

リモコン交換

1〜3万円

型番により異なる

※大規模施設や天井カセット型の場合は高所作業費が追加になる場合があります。

修理依頼時に準備しておくとスムーズな情報

業者に依頼する際は、以下の情報を伝えると診断がスムーズになります。

  • メーカー名(例:ダイキン・三菱電機・日立など)
  • 型番(リモコンや本体銘板に記載)
  • エラーコードの有無
  • 電源が入らない状況(リモコン/室外機どちらかなど)

これらを伝えることで、現地調査の際に正確な部品を準備してもらえるため、修理時間を短縮できます。

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再発を防ぐためのメンテナンスと電源管理のポイント

電源が入らないトラブルを防ぐためには、定期点検と電源周りの環境整備が欠かせません。

定期点検の実施

最低でも年1回は、業務用エアコン専門業者による点検を行いましょう。

特に以下の項目はトラブル予防に効果的です。

  • 電圧測定と電流バランスのチェック
  • 制御基板の目視点検
  • 電源端子の締め直し(緩み・発熱防止)

電源周りの環境改善

電源装置や分電盤周辺にホコリや水滴が溜まると、漏電の原因になります。

  • 分電盤やコンセント周辺は月1回乾拭き
  • 室外機電源ケーブルの被膜劣化チェック
  • 雷サージ対策タップの導入(雷による基板損傷予防)

停電復旧後に電源が入らない場合

停電後は、エアコン内部の保護装置が一時的に作動していることがあります。復旧直後に電源が入らない場合は、10〜15分程度放置してから再度ONにしましょうそれでも動かない場合は、基板のリセットが必要な可能性があります。

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まとめ|正しい確認と迅速な対応でムダな修理費を防ぐ

業務用エアコンの電源が入らないときは、まずブレーカー・リモコン・電源コードの3点を確認し、自分でできる範囲の安全な点検を行うことが重要ですそれでも復旧しない場合は、無理に操作せず専門業者に依頼しましょう。

正しい判断と定期的な点検を行うことで、トラブルを未然に防ぎ、業務の中断リスクを最小限に抑えられます。「ブレーカーを入れても動かない」「リモコンも反応しない」「焦げたにおいがする」そんな症状が出ていませんか?

アイドットコムでは、業務用エアコンの電源トラブル・修理・基板交換に対応。岡山・広島・香川エリアで、最短即日で現地調査・修理を行います。

補助金・リースも活用できるため、費用負担を最小限に抑えた対応が可能です

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ABOUT ME
椋木 数馬
【監修者】:椋木 数馬 【所属】:株式会社アイドットコム | 営業課長 【経歴】:ビルメンテナンス業に従事したのち、空調コンシェルジュとして活躍 【資格】:空調コンシェルジュ 【プロフィール文】: 長年にわたりテナントビルや商業施設の空調部門に携わり、多くの施設が抱える空調に関する課題を的確に解決。複雑な設備のトラブルシューティングから省エネ対策の提案まで、多岐にわたる実績をもつ。2018年から空調機器販売のアイドットコムに所属し、顧客ごとのニーズに合わせた最適なソリューションを提案する空調コンシェルジュとして活躍中。多くのお客様から高い評価を得ています。 好きな食べ物はアサイーボウル。