エアコンナビ|業務用エアコンのお役立ちメディア基礎知識から導入の全て

086-250-6144

上記電話番号をタップすると発信します。お電話の際、「ホームページを見た」とお伝え下さい。

閉じる

エアコン

業務用エアコンから異音がする?カタカタ・キュルキュル音の原因と放置リスク・対処法を解説

「カタカタ」「キュルキュル」「ゴーゴー」など、普段と違う音が業務用エアコンから聞こえてきたら、少し不安になりますよね。異音は単なる機械音ではなく、内部の故障や劣化が進んでいるサインかもしれません。放置してしまうと、冷暖房効率の低下だけでなく、突然の運転停止や火災リスクにもつながる可能性があります。

しかし、すぐに修理を呼ぶべきか、自分で確認できることはないのか、あるいは高額な修理をするより買い替えた方がいいのか、多くの方がその判断に迷われています。

本記事では、業務用エアコンの異音について、音の種類ごとの原因とその見極め方、自己対応できる対処法、プロによる修理や交換が必要なケースまで、専門的な視点からわかりやすく解説します。また、費用面に不安がある企業様向けに、補助金やリースを活用したコストを抑える方法もご紹介します。

異音の正体を正しく理解し、適切な対処を行うことで、快適な空調環境と無駄のない経費運用を両立できます。空調トラブルを未然に防ぎたい方は、ぜひ最後までお読みください。

 

目次

異音の種類別でわかる!音×症状の見分け方8選

業務用エアコンの異音には、音の種類ごとに原因や緊急度が異なる特徴があります。中には“すぐに修理が必要な音”もあれば、“比較的正常な作動音”であるケースもあります。ここでは代表的な8種類の異音パターンと、それぞれの想定される原因・対処方針を紹介します。

1.「カタカタ」「ガタガタ」:パネルや部品の緩み

軽い打撃音のような「カタカタ」「ガタガタ」は、パネルや内部ネジ、金属パーツの緩みが原因です。振動によって部品がぶつかり合っている状態であり、放置すると破損につながるおそれがあります。

2.「キュルキュル」「シュルシュル」:ベルト・モーターの劣化

摩擦音のような「キュルキュル」「シュルシュル」は、ファンモーターやベルトが摩耗・劣化している兆候です。潤滑不良や軸のズレによって生じており、モーターの異常回転や発熱を引き起こすこともあります。

3.「ブーン」「ゴー」:ファンの振動や設置不良

低音の「ブーン」「ゴー」は、室内機や室外機のファンがバランスを崩して回転していたり、設置が不安定で振動している状態が多くみられます。防振ゴムの劣化や室外機の傾きなどもチェックポイントです。

4.「ポコポコ」:ドレンホースや排水系の詰まり

水の移動や逆流のような「ポコポコ音」は、ドレンホースの詰まりや空気の混入によって生じる音です。汚れやカビの蓄積が原因となるため、フィルター清掃やドレンホースの点検が効果的です。

5.「ミシッ」「パキッ」:熱膨張による構造音(正常な場合も)

「ミシッ」や「パキッ」といった乾いた音は、室内外の温度変化によって部品が膨張・収縮する際に発生することがあります。この場合は異常ではないこともありますが、頻度が高い・音が大きい場合は確認が必要です。

6.「シュー」「ジー」:冷媒の流れる音や漏れの可能性

冷媒が移動する際に出る「シュー」という音は通常の作動音であることもありますが、異常に長く続いたり、「ジー」という高周波音が混ざっている場合は冷媒漏れの可能性もあります。冷暖房効率の低下と併せて確認しましょう。

7.「ウォンウォン」:ファンの異常回転や損傷

振動を伴う「ウォンウォン」という音は、ファンの回転バランスが崩れていたり、モーターやベアリングに異常があるサインです。継続して放置すると周囲の部品にもダメージを与えるため、早期点検が望まれます。

8.音が止まらない/大きくなる:トラブルの進行サイン

どんな種類の音であっても、「数日間続く」「徐々に音が大きくなる」といった場合は、故障や不具合が進行している恐れがあります。特にエアコンの効きが悪くなってきた場合は、早めの業者点検が必要です。

異音が出たときにまず確認したい5つのチェック項目

業務用エアコンから異音が聞こえた場合、すぐに業者を呼ぶ前に、現場で確認できる項目をチェックしてみましょう。自己点検によって原因が判明するケースもあり、適切な初動対応がその後の修理コストや業務影響を最小限に抑えることにつながります。ここでは、現場で行える基本的な5つのチェック項目をご紹介します。

1.室内機・室外機の周辺に異物はないか

まず確認すべきは、室内機や室外機の吹き出し口・吸い込み口の周囲に異物がないかです。紙片・ビニール・ほこり・虫などが巻き込まれて「カタカタ」「ガラガラ」といった音を発するケースは意外に多く、掃除機や手で取り除くだけで解決することもあります。

2.フィルターや吹き出し口の汚れはないか

フィルターの目詰まりや吹き出し口の汚れは、風量が安定せず「ブーン」「ゴー」といった音の原因になることがあります。エアコンの効きにも影響するため、日常的に清掃を行っていない場合は、まずフィルターを取り外して状態を確認しましょう。

3.ドレンホースが詰まっていないか

排水機能を担うドレンホースが汚れやカビで詰まっていると、「ポコポコ」や「ゴボゴボ」といった異音が発生します。特に夏場の冷房運転時には結露水が多く排出されるため、ホース内の水が逆流・滞留している可能性も。手の届く範囲でホースの外観確認をおすすめします。

4.リモコンにエラーコードが表示されていないか

多くの業務用エアコンは、異常があるとリモコンにエラーコードを表示する機能があります。異音がしているタイミングでコード表示がある場合は、その情報がトラブル特定の手がかりになります。マニュアルやメーカーサイトでコード内容を確認し、必要に応じて業者へ共有しましょう。

5.音の出るタイミングや場所を記録する

異音が「起動時だけ出る」「運転後に鳴る」「室内機からか室外機からか不明」など、パターンを記録することは、原因究明に非常に役立ちます。スマートフォンで録音・録画しておくと、後の診断がスムーズに進むため、異音に気づいた段階での記録がおすすめです。

 

修理か交換か?判断に迷ったときの4つの基準

業務用エアコンから異音がすると、「修理だけで済むのか、それとも買い替えた方が良いのか」と判断に迷うケースは少なくありません。費用・機器の状態・今後の運用計画など、複数の視点で検討する必要があります。ここでは、修理と交換を比較・判断するための4つの基準をご紹介します。

1.使用年数:10年を超えていれば交換も視野に

一般的に業務用エアコンの耐用年数は約10年とされています。使用開始から10年以上が経過している場合、内部部品の経年劣化は避けられず、今後もトラブルが増える可能性が高まります。異音がその最初の兆候である場合、修理してもまた別の部分で故障が起きることも。長期的な目線で見ると、更新(入れ替え)を検討するタイミングかもしれません。

2.修理費用と交換費用のバランスを比較

一度の修理費が5万円〜10万円を超えるようなケースでは、費用対効果を考える必要があります。何度も修理を重ねるより、最新機種への買い替えで「電気代の削減」「保証の延長」「機能向上」など、複数のメリットが得られる可能性も。特に複数の異音や異常が同時に発生している場合は、部分的な修理よりもトータルでの更新が割安になることがあります

3.メーカーのサポート継続状況

古い機種は、すでにメーカーで部品供給が終了していたり、修理対応自体が打ち切られている場合があります。エラーコードが表示されても対応方法が限られ、結果的に修理ができないことも。メーカーサイトや施工業者にサポート可否を確認し、対応が困難であれば早めの買い替えをおすすめします

4.冷暖房効率や電気代の変化

異音と同時に「冷えにくくなった」「温度が安定しない」「電気代が前年より高い」などの症状がある場合、エアコン全体の性能が低下している可能性があります。特にモーターやコンプレッサーの劣化は、稼働に無理な負荷をかけ、消費電力を増大させます。省エネ型の新機種へ切り替えることで、電気代の大幅削減が実現するケースも少なくありません

業務を止めないために!異音トラブルの予防策3選

業務用エアコンの異音は、気づかないうちに進行し、最終的には空調停止や故障といった事態につながることもあります。特にオフィスや店舗、工場など空調停止が業務に与える影響は大きく、「止めない空調管理」=予防の徹底が求められます。ここでは、日頃からできる異音トラブルの予防策を3つに絞ってご紹介します。

1.定期的なプロ点検と清掃の実施

最も効果的な対策は、空調設備に精通した専門業者による定期点検・清掃です。フィルターやファンの清掃はもちろん、モーターや冷媒の状態、ドレンホースの詰まりといった「目に見えない不具合予備軍」まで点検可能です。年に1〜2回のメンテナンスを実施することで、異音の予兆を早期に発見・対処できます。

2.設置環境・稼働状況の見直し

設置場所の周囲に障害物がある場合、風の流れが不安定になり、ファンの負荷や振動が増す原因になります。また、連続稼働が多い、運転モードが一定でないなどの使用環境そのものが故障リスクを高めることも。室外機の設置面が傾いていないか、振動を吸収する防振ゴムが劣化していないかなども定期的に確認しましょう。

3.異音発生時は「早めの相談」が鉄則

「少し音が大きくなった気がする」「動いてはいるけど音が気になる」など、些細な違和感こそが異常のサインです。「様子を見る」で放置すると、トラブルが拡大し、営業停止や高額修理に直結するリスクもあります。初期対応こそが最大の予防策。気づいた段階で専門業者に相談することを習慣化するのが理想です。

まとめ|異音は“危険信号”の第一歩。放置せずプロに相談を

業務用エアコンからの異音は、「たまたまの音」として見過ごされがちですが、実は故障や劣化の明確なサインであることが多く、放置は大きなリスクにつながります。
本記事では、以下のような観点から異音の原因と対処法を整理しました。

  • 異音の「種類」で原因がある程度特定できる

  • 自分でできる初期チェックで判断材料を集められる

  • 修理か交換かは使用年数や費用、症状で判断する

  • 補助金やリースを活用すれば費用負担も軽減できる

  • 予防にはプロによる点検・清掃と早期相談が有効

異音を放置して設備のダメージが進行すれば、結果として大きな出費や業務の停止リスクを招きます。もし少しでも違和感を覚えたら、信頼できる専門業者への早めの相談が最も確実な対応です。

アイドットコムでは、異音・故障に関する点検依頼や補助金・リースの相談を無料で受付中です。まずはお気軽にご相談ください

 

ABOUT ME
椋木 数馬
【監修者】:椋木 数馬 【所属】:株式会社アイドットコム | 営業課長 【経歴】:ビルメンテナンス業に従事したのち、空調コンシェルジュとして活躍 【資格】:空調コンシェルジュ 【プロフィール文】: 長年にわたりテナントビルや商業施設の空調部門に携わり、多くの施設が抱える空調に関する課題を的確に解決。複雑な設備のトラブルシューティングから省エネ対策の提案まで、多岐にわたる実績をもつ。2018年から空調機器販売のアイドットコムに所属し、顧客ごとのニーズに合わせた最適なソリューションを提案する空調コンシェルジュとして活躍中。多くのお客様から高い評価を得ています。 好きな食べ物はアサイーボウル。